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【アマゾンで酷評】ラノベ作家による「ジョジョ」ノベライズの衝撃の内容【ネタバレ】

舞城王太郎 ジョジョ


先日踏み込んだネタバレなしの感想を書いたが、本格的なネタバレをしないと語れない部分が多々ある作品なので、改めてネタバレ全開で感想を書いておく。
























カーズ様のご帰還
カーズが再び地球に舞い戻るくだりは恐らく作品中もっともテンションが上がるシーンだろう。

この作品を「許せる」か「許せない」かの境目は、”妙にいい人”なカーズ先輩(笑)をどう捉えるかにかかっているのではないだろうか。本編でのカーズはリサリサを人質に取ったり、影武者を利用したりと「勝てばよかろう」な卑劣なキャラクターとして描かれていた。

ただ、それは最終決戦時の話で、それまではDQNの運転する車に轢かれそうな子犬を助けたり、ワムウの無礼を赦したりとある種の「優しさ」が垣間見られるシーンもあったので、自分は「いい人カーズ」を比較的すんなり受け入れられた。そもそも柱の男は別に世界征服を企んでいるわけでもないので単純に「悪」と断じることは出来ない。同胞を皆殺しにしたことについては本作では「向上心のなさが許せなかった」という解釈が行われている。

宇宙を漂うカーズが”繰り返す世界”でどうなっているのかはファンなら誰しも一度は考えたことだろうし、何より「かつての敵が味方に」というのは少年漫画のお約束なので、自分は肯定派だ。

ちなみに本作で一番萌えたカーズ様は赤子ジョセフをしげしげと眺めて「ここで殺したら歴史がどうなるかわからないから手は出さない」と言うシーン。このツンデレめ!



36巡後の面々
本編「スティール・ボール・ラン」に出てきた様々なキャラクター同様、本作には「本編に登場するキャラクターと良く似た別人」が多数登場する。岸辺露伴やブチャラティチームのような全くの同姓同名から、「虹村不可思議&無量大数」「広瀬康司」のような微妙に違う名前のキャラクターまで、さまざまだ。

そして最大の特徴ともいえるのは「スタンドはほとんどが別物」という点だろう。ヘブンズ・ドアーやゴールド・エクスペリエンス(レクイエム)、キラークイーンなど一部の例外を除けば残りのスタンドは「オリジナルと似ているが違うもの」になっている。たとえばナランチャが使うのは「Uボート」という潜水艦型のスタンドで、兵器というモチーフや射撃による攻撃方法が「エアロスミス」と共通している。

ちなみにパッショーネ・ファミリーは既にジョルノがボスということになっていて、ドッピオがディアボロとは完全に独立した一個人として存在し、「物体を電話にする」スタンドを使用する。ドッピオがディアボロと別人というのは「ディアボロと人格を共有しているのはジョルノ」という真実のミスリードになっている。流石にわかりやす過ぎるし、ジョルノの扱いについてはちょっとイメージ崩れちゃうなぁと感じたが……。



本作はかなり大胆な設定が用いられているので受け入れられない人は絶対に受け入れられないだろう。事実、Amazonのレビューでも「これは酷い」「原作ぶち壊し」と酷評する声が散見される。その中には舞城氏の別作品と比較しての批評も見られるが、自分はそちらについては全く知識がないので語りようがない。今回「九十九十九」や「ビヨンド」について触れなかったのもそのためだ。

ただ自分は昔から『スーパーロボット大戦』という似たようなスタンスのお祭りゲームに慣れ親しんでいるし、「面白ければいいじゃん、漫画なんだから」と思う人間なので本作は特に問題無く楽しめた。とはいえ、否定的な意見も理解は出来る。「似たような別人」がたくさん出てくるという世界観は『仮面ライダーディケイド』を彷彿とさせるが、あれもあれで否定的な意見が多かったわけで(設定以外の部分にも問題が多かったが)。

とにかくネタバレなしの感想にも書いたとおり「全てを許容出来る人」でないと楽しめないので、ジョジョの世界観をあまり壊されたくない……というのであればあえて読まないのが賢明かもしれない。逆に「細かいことは気にしない、楽しければいい」というのなら、文句ナシにオススメだ。(抜粋)







SBRがある以上何でもアリな気もするけど、そんな無茶苦茶ならファンは反発するよね(´・ω・`)
10月1日追記:ご指摘いただいたタイトルの「コミカライズ」は誤りでした、修正対応しました。
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この記事へのコメント

舞城って芥川とかにもノミネートされてるし、ラノベのレーベルで一回も書いたことないけどな。
講談社ノベルスはラノベでいいんじゃね?
ただ舞城は「だからえらい」とかじゃなくて事実確認として、
ラノベ作家ではなく純文学のほうだと思うけど。
コミカライズじゃなくてノベライズ…じゃないの?
もともとコミックでしょだって
煙か土か食い物くらいしか読んでないがラノベ作家とは到底思えんぞ?

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